シンプルに暮らす家

持ち家を売りながら、新たな家づくりをスタートされたMさんご夫妻。20～30のハウスメーカーを見て回っていたなかで、ルポハウスを訪れたのは最後の方だったのだとか。思いを伝え上がってきた設計図に、これまでとは違う「よし！」という手応えを感じていただきました。
さらにご主人の決め手になったのが、オープンハウスを訪れた際に受けた「仕事がきれい」
という印象。そのていねいさが、安心して任せられるという確信に繋がりました。もともと家のイメージがあった訳ではなく、設計士の提案を聞き他の家も見て固めていった家づくり。「自分たちで考えているつもりが、設計士さんにうまく誘導されていたような（笑）。そこで、センスが合ったのは大きかった」というお二人のこだわりと設計士の引き出しが、バランスよく融合した住まいが完成しました。

究極まで突き詰めた「生活感のない家」。すっきりという言葉を超えたシンプルさを生みだしているのは、隠す収納の巧みです。キッチン後方に設えた天井いっぱいに取った6枚引き戸の大型収納スペースは、冷蔵庫やキッチン周りのものだけでなく、リビングで使うものからお子様のおもちゃまですべてをカバーします。また暮らしに欠かせないエアコンも、ルーバーの扉で存在感を消しました。さらに2階に設けた広々ウォークインクローゼットは、廊下と寝室からの二動線で収納力と使いやすさを兼ね備えています。

奥様のお気に入りは、日当たり良好のランドリールーム。洗濯回りのすべてが完結するスペースには、便利な造作棚を設え多忙なママにうれしい配慮や動線を意識しました。もともと料理をされるというご主人は、こだわりのアイランドキッチンを常に何もない状態に保ちたいと、今まで以上にキッチンに立つ機会が増えたのだとか。住まいの変化に合わせた相乗効果が、シンプルライフの秘訣なのかもしれません。

「色を入れなくても暮らしているうちに入っていく」という設計士の声に耳を傾け、白を主にしたインテリアに包まれるM様邸。季節の花やお気に入りの絵によって、より自由な色使いが映えています。家族の暮らし方によって変わる、これからの彩りが楽しみですね。